意図的なスタイルを持たず始まったロブのア
ートには、自身の「人生」全てが作品のコン
セプトになります。
これまで書き溜めた日々のスケッチや、日記
のように書かれたその時々の想い。
それらが相互に作用して自然に1つになり、
彼の手により”切り絵”と言う形で現れます。
時には言葉だけを綴った絵を描き、また時に
は言葉のない絵も描く。
人生から受けるインスピレーションは、これ
までの歩みとこれからの歩みを体現するかの
ように、美しい作品となって描かれていきま
す。
「紙の上に描く」から「紙で描く」へ。
それは彼にとって特別ではなくごく自然な事
です。
そのごく自然な表現方法と創作に対するコン
セプトが、世界中の人々を魅了しています。
絵を描いていた頃から”シンメトリー”に特別
なモノを感じていたロブ。
ある時、スイスの伝統工芸”切り絵”に出会い
、その美しさに即座に魅了されました。
元々プリントメイキングを学んでいたロブに
とって、インスピレーションの表現にキャン
バスやボードではなく、”切り絵”として紙を
使う事こそが最高の舞台となりました。
その経験と感性で生み出される複雑で美しい
作品は、見る人々を虜にして離しません。
作品についてロブは、敬愛するウィリアム・
ブレイクやエリック・ラビリオス、エリック
・フレイザーのような20世紀イギリスの写実
的な伝統へのオマージュ、と語ります。
その伝統を重んじる想いがあるからこそ、見
る人の心に伝わるエネルギーが作品から溢れ
ます。
切り絵は1つのアイディアと1本のナイフ、
それに1枚の紙から始まります。
自身の人生をインスピレーションの源とする
彼にとって、日々書き溜めたスケッチや落書
き、メモや走り書きを行う過程からが技法の
最初の段階です。
そこから生まれたアイディアは、下絵として
描いては捨て描いては捨てを繰り返し、切り
絵の元となる絵を描いていきます。
下絵の切り抜きは細かい部分から少しずつ大
きな部分へ、繊細かつ大胆な動きで丁寧に切
り抜きを進めます。
そうして表現されるレース編みのような細微
な模様や線質は、彼の作るの切り絵の大きな
特徴です。
切り抜き後はスプレーペイントで仕上げます。
手間隙のかかるこの技法は、1度の作業でベス
トな物が出来上がることは滅多にありません。
そのため、これらの工程を何度も何度も繰り
返し、1つの作品が完成されます。
1962年キプロス生まれ。
イギリスのトレント大学（Trent Polytechnic）にてファインアートを、ロイヤル・カレッ
ジ・オブ・アート（Royal College of Art）にてプリントメイキング（製版）をメインに学
ぶ。
ロブ ライアンの創作する繊細でロマンティックな独自の世界観は切り絵アートの枠を超
え、セラミックやテキスタイル、ジュエリーへと活躍の場を拡げている。
ポールスミス、リバティオブロンドンなど、イギリスを代表する有名ブランドとのコラボ
や、VOGUEなどのファッション誌にも作品を提供。
「This Is For You」「Sky Full of Kindness」、三部作である「The Invisible Kingdom」
「The Kingdom Revealed」「The Invincible Kingdom」など、自身でイラストも手掛け
る本の執筆活動も行っている。
現在、ロンドンを制作活動の拠点に、イギリスのみならず海外でも数々の展示会や個展を
開催中。
2015 ‘Listen To the World’. Yorkshire Sculpture Park, Yorkshire.
2013 ‘There Is Only Time’ Sims Reed Gallery, London.
2012 Exhibition of ceramics. The Charleston Gallery, East Sussex.
2010 ‘Your Job is to take this world apart and put it back together again…. but even better!’.
The Shire Hall Gallery, Stafford.
2010 ‘The Stars Shine All Day Too’. Air Gallery, London.
2006 The stars shine all day too. 17 Gallery, London
2006 Screenprint show. Paul Smith, Tokyo, Japan
2006 Screenprint show. Paul Smith, London
2005 See the Job do the job. Hedspace, Brighton
2005 Solo Show Gallery Frank, London
2005 Solo Show. Vertigo Gallery, London
2004 The Museum of Us, Horse Hospital, London
2001 ‘Screenprints’ Studio Gallery, London W10
1999 ‘Plates’ Broomhill Sculpture Garden and Gallery, Barnstable, Devon
1997 ‘Big Paintings’ Worse than Hell Itself, London E1
1995 ‘Nobody remembers, I remember’ Alternative Arts, London W1
1993 ‘Come on and Live’Conway Hall, London WC21990‘Beautifully now’ Wilson Hale Gallery, London W10
1989 ‘Mad is Sane’Wilson Hale Gallery, London W10
1988 ‘Aspects of Ryan’Wilson Hale Gallery, London W10
TOPICS
2016/6/1 interiorlifestyle TOKYO へ出展致しました。
information
Samantha Robinson http://stacksto.com/samantharobinson.html
Rob Ryan http://stacksto.com/robryan.html
CONTACT 03-6416-5255 / art@stacksto.com
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